研究活動

研究活動

2017年度 グループ1ユニットA 第1回研究会

報告題目道宣の『四分律』理解
開催日時2017年11月27日(月)17:00~20:00
場所龍谷大学大宮学舎 白亜館4階(共同研究室4-1)
報告者西山明範(一般財団法人律宗戒学院研究員)
参加者4人

【報告のポイント】
 西山氏は、南山宗祖道宣(596~667)の教義研究を続けており、今回は特に彼の思想が「分通大乗」と評されることについて、再検討を行った。本研究会では、照遠『業疏顕縁鈔』の翻刻を行っているが、今回の報告はその前提となる知識を全員が共有する目的で行われた。

【報告の概要】
 道宣は釈迦時代にまで遡られる『四分律』について「分通大乗」(部分的に大乗に通じている)と認識していたとされており、そのことについては多くの先行研究が存在する。しかしそれぞれの研究をみてみると、細かい点については見解が異なる。
 西山氏が再検討した結果、道宣は『四分律』の「分通大乗」を説いたわけではなく、『四分律』を伝持していた曇無徳部の教義が「分通大乗」であったと解釈しており、『四分律』そのものは大乗の典籍であると認識していたことが明らかになった。
 今後、道宣がどのようなインド仏教史観をもっていたのかを合わせて明らかにし、道宣が『四分律』を特別視した理由について考察したいとのことであった。

【議論の概要】
 道宣がどうして『四分律』を重視したのかということについて、教義面から見るだけではなく、歴史背景や、当時の仏教界への要請などについて、もう少し掘り下げてみる必要があるだろうとの意見が出た。

【文責】アジア仏教文化研究センター

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