公募研究

公募研究

戦時下における日本仏教の国際化
―アメリカ強制収容所での真宗伝道―

本研究は、第二次世界大戦中、日系アメリカ人を強制収容したキャンプ内での仏教(真宗)伝道の事例を提示することにより、戦時下における日本仏教の国際化という課題を検討する。
第二次世界大戦・日米開戦翌年の1942年、アメリカ西海岸とハワイの一部の地域にすむ12万313人もの日系アメリカ人たち(うち7割がアメリカ国籍を持つ二世)は、アメリカ政府によって10ヶ所の強制収容所に入れられた。1899年に創設された北米開教区(Buddhist Churches of America:BCA)は、浄土真宗本願寺派のアメリカ合衆国本土における伝道組織で、教団創立当初より日系人の間においては圧倒的な割合の門徒数を抱えていたが、本研究では主に全米日系博物館所蔵の教団側記録と、開教使の残した日記や書簡を参考資料として、戦時中の収容所内という非日常的状況の中での仏教伝道の様子を明らかにし、特に日系二世仏教徒のアイデンティティ形成に、日本仏教がどのような役割を果たしたのかという事項にも言及する。

釋氏真澄(龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程)

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