研究活動

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2018年度 グループ1ユニットA 第6回学術講演会

報告題目古代南都の戒律文化と美術
開催日時2019年2月9日(土)13:00~16:30
場所龍谷大学大宮学舎清和館3階ホール
参加者49人

■報告者・報告題目:
真田尊光(川村学園女子大学准教授)
「鑑真一向の造像について ―将来仏像との関係を踏まえて―」

内藤 栄(奈良国立博物館学芸部長)
「聖武天皇の持戒と正倉院宝物の成立」

■司会:西谷 功(BARC研究員、泉涌寺学芸員)

■主催:龍谷大学世界仏教文化研究センター アジア仏教文化研究センター

【報告の概要】
 真田氏は唐招提寺に安置される諸仏像を鑑真一行将来の舎利・仏像・仏画リストと照合し、一行が渡宋に際しこれらを「なぜ」携帯し将来したのかを検討された。唐招提寺創建当初の諸仏像や仏画は、日本未伝の受戒作法や一行が唐で実践した仏道修行や臨終行義を行うために将来され、それらを規範とした造像が行われたという。
 続いて、内藤氏の報告は聖武天皇没後七七日にあたる756年6月21日に遺愛品が東大寺大仏に献納されたことに注目され、その奉納目的を考察された。従来奉納した事実に注目されていたが、奉納文物が『梵網経』や『華厳経』に記された死後仏界に昇るために「喜捨」すべき文物であることを明らかにされた。両報告は、従来、仏教美術研究で注目されていない文物の「機能」論を指摘したものといえ、実例を挙げて文物の将来・造像活動が仏道実践と密接に関連することを証明されたものといえる。

【文責】アジア仏教文化研究センター

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