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2020年3月31日

アジア仏教文化研究センター第2期研究プロジェクトをふりかえって

■アジア仏教文化研究センター第2期研究プロジェクトをふりかえって

 龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)は、2015年度より2019年度にかけて第2期の研究プロジェクトとして,文部科学省の進める私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された「日本仏教の通時的共時的研究-多文化共生社会における課題と展望-」を推進してまいりました。この間の諸事業を振り返ると実に、13回にのぼる国際シンポジウム、3回にわたる国内シンポジウム、38回にのぼる学術講演会、11回にわたる文化講演会、22回にのぼるワークショップ、17回にわたるセミナー等々の多種多彩な研究活動を展開し、書籍に関しては研究叢書17点、文化講演会シリーズ4点を世に送り出してまいりました。

 本研究プロジェクトでは、日本仏教を世界的・歴史的・現代的視点より総合的に検証し、日本仏教の持つ多文化共生社会における課題と展望を明らかにすべく、通時的面より研究する第1グループト共時的面より研究する第2グループとに分け、さらに第1グループにはユニットA「日本仏教の形成と展開」とユニットB「近代日本仏教と国際社会」を、第二グループにはユニットA「現代日本仏教の社会性・公益性」とユニットB「多文化共生社会における日本仏教の課題と展望」を設けました。具体的な研究活動そのものは、さらにその中に設置された9つのサブユニット「教行信証班」「南都学北嶺学班」「仏教系世界地図班」「明治仏教班」「戦時下日本仏教班」「大谷光瑞師班」「日本仏教の社会性公益性班」「現代アジア仏教班」「多文化共生班」が行ない、計46名の研究員と10名の研究協力者による諸研究を鋭意、進めてまいりました。その成果が順次、先にあげたシンポジウムや研究叢書等になった次第です。また、BARCではこれらの諸成果を受けて、5年間の研究成果を総轄した叢書『国際社会と日本仏教』(丸善出版/2020年/研究叢書17)も刊行いたしました。これほどに多方面にわたる多彩な研究を同時並行的に行ないつつ、合わせて連携研究も推進し、一定の成果を着実に得てこれたのは、ひとえにご尽力をいただいた研究員の皆さまのお陰であると、篤く感謝いたしております。

 ご承知のように、仏教はもともとインドから中国・朝鮮半島を経て日本へと伝えられた、国際色豊かな宗教でした。そのような国際色豊かな仏教が日本独自の展開を見せる中で、グローバル化した現代社会において今、国際的にいかなる役割を果たし得るのかという問いかけを念頭におきつつ、その解明のための端緒になればと考え、さまざまな視点から研究・考証してまいりました。これをもって、今後ますます重要となる「多文化共生社会における課題と展望」を検証する一助になれば幸いであると考えております。今後のさらなる解明を期待しつつ、本研究プロジェクトは本年度をもってひとまず終了といたします。

なお、龍谷大学アジア仏教文化研究センターは、2015年4月に創設された龍谷大学世界仏教文化研究センターの傘下にある研究機関として活動してまいりました。その成果のすべては母体である世界仏教文化研究センターへと引き継がれますので、今後は世界仏教文化研究センターの諸活動に一層のご理解とご支援をたまわりますよう、お願い申し上げます。

                           令和2年3月31日

                           龍谷大学アジア仏教文化研究センター

                                 センター長   楠  淳證

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